ある日私は悩んでいた。
そう、私はお片付けができないのだ。
そんなお悩みを解決すべく、お片付けの専門家にお願いしようとしたときに出会った方がとても残念でした。
今回は私が出会った惜しい! 女子起業家さんシリーズの第1回目。
おそらくこういうことってよくある話です。
自分のことと照らし合わせて読んでみてくださいね。
どうにもならない体を抱えて見つけた頼みの綱
言い訳させていただくと、私は関節リウマチという病気を患って10年になります。
もともとは強迫性障害の診断を受けたぐらい、「〇〇しなくてはならない」という考えに縛られていた人。
だから、いつもきれいにしていなくては、壁まで磨く勢いで掃除してました(笑)
そんな私がある日突然動けなくなったわけです。
それでも、心の中のどこかに「そのうち動けるようになるさ」という気持ちがあったのでしょうね。
早く片付けしなきゃという思いとできない自分の間で落ち込んでばかりいたのでした。
そんな私の病歴が6年目を迎えたころ
「あ。私きっと元には戻らない。今の自分の身の丈に合った暮らし方を考えなきゃ」
と急に目が覚めたのでした。
が、すでに家はモノ・モノ・モノ・・・・
さらに子供の成長に伴って負の遺産がドーン。
そんな状態を人にさらすなんて、もぉ断腸の思い。
だから一生懸命検索しました。
- 自分の心苦しさをくみ取ってくれそうな方。
- これからのライフスタイルに合ったモノの量、収納を考えてくださる方。
そしてやっと見つけました。
注意事項をしっかり読んで、ドキドキの申し込み。
今の私の状況を事細かに詳しくわかりやすく説明し、どんなことを望んでいるかをしっかり書いてのお申込みです。
ポチっとな。
2日後あたりに待望のお返事が!!!
(よい子のみんなはできれば申し込みの翌日にはとりあえずでもいいのでお返事しましょうね)
なにゆえそうなる?なお返事が来る
ポチっとしてから、お返事が来るまでの間、ドキドキしますよね。
私の場合、一応、自分もお問い合わせの回答をいつもしているプロですから、今の苦しい状況とかこうしたいというお話を、たぶん誰よりもしっかり分かりやすく、つらつらと書いて申し込みました。
それに対して、どんなお返事をくれるんだろう?とワクワク待っていたのでした。
ところがですよ。
その内容はというと、私が書いた内容を本当に読んだのか?という衝撃的なものでした。
まずは第一声が
「私がお片付けをすることはできないです」
知っとりますがな。
だから、具合が悪い私でも快適に暮らせるようなお片付け方法を教えてほしいって書きましたよね?
ちゃんと対象エリアを確認しましたか?
行けるとこは限られてるんですよっ
・・・したから申し込んでいるにきまっとりますがな。
あなたのお住まいのめちゃ近くですがな。
この方のサイトはしっかりしてまして、申し込む前に注意事項ががっつりしっかり。
そのことをご自分で覚えていないのでしょうか?
それともはなから「どうせ誰も読んでいないでしょ」と思っていながら掲載しているのでしょうか?
はたまた私の申し込みの前に相当ひどい目に遭って、もうしばらくお申込みはいいや、と思ったのでしょうか?
それともキクチか生理的に嫌だったのでしょうか(お会いしたこともありませんが)?
上記の話を読んで何かおかしいところがあるの?と思ったあなたは気を付けて
ここまで読んで、何がおかしいのかわからないという方がいらっしゃったら、気を付けたほうがいいかもしれません。
この方は、「相手は自分のしていることを理解していない」ということを前提に言葉を投げていますよね。
そして、さらに注意事項を「読んでいない」ことを前提にをしています。
そういう気持ちを裏側に持って投げた言葉は、相手を馬鹿にしていることになりますし、ほぼ確実に嫌な気分にさせてしまいます。
特に、「相手の悩みを解決してあげたい」というジャンルのビジネスをしているのでしたら、間違いないです。
悩んでいる人というのは、繊細な人が多いです。
そして、繊細な人は悩みが深い時ほど敏感になります。
だからこそ、対応には細心の注意を払うべきだと思います。
逆にこういう方に寄り添ったお返事ができれば、その方は100%あなたのファンになってくれます。
こんなチャンス、逃してしまってはモッタイナイです。
お問い合わせに対する上手な回答の仕方
もし、「こんな人に来てもらったら困る」という不安が強い方の場合、どうするのが良かったのでしょう。
まずは、申し込みフォームの設計を変えた方がよさそうですね。
行けるところが限られているようでしたら、「市町村」まででもよいので住所を記入してもらうようにすれば解決です。
また、「注意事項は読みました」というチェック項目を設けるのもよいかもしれません。
では、実際に来たお問い合わせの内容に対して不安を感じた場合、どのような形でヒアリングすればよいのでしょうか。
まずは、初めから相手を疑うような書き方はせず、“他の質問で間違えてないかどうかを知る”という手法をとるのが良いです。
例えば対象エリア外かどうか知りたいのであれば、
「お住まいはどちらですか?最寄りの駅は?」
と尋ねればよいわけです。
そのお返事によってはじめて、お断りするのかどうかジャッジすればよいのです。
また、お片付けそのものをするのではなくて、アドバイスが仕事ですが?という確認をしたい場合ですが、それもそのままお伺いすればよいのです。
アドバイスしかできませんがそれでもよろしいですか?と一回投げる。
第1アクションの時点で決めつけたようなものの言い方は絶対にNGです。
一度確認ですが…と質問を投げて、相手に確認をする、その行為を面倒がらずに段階を踏みましょう。
まとめ 文字だけのやり取りでお客様の心をつかむことに力を注ぎましょう
文字だけでやり取りしながら、相手を不快にさせないことはもちろんのこと、与える印象を良くしていくことはとても難しいことです。
電話で話せば声の調子で伝わることがたくさんあるし、フォローすることもできます。
直接話せばさらに表情がついてくるので、たとえきつい言葉でも表情で緩和することができますよね。
文字は、相手の考え方・捉え方によって幾通りもの感情を生みます。
文字だけのコミュニケーションってあなたが思っている以上に難しいものです。
だから軽く考えずに、日々これ勉強! で向き合ってほしいと思います。
もし文章を書くのが致命的に苦手、という方もいらっしゃるでしょう。
(視覚優位の方に多いです。)
そういうかたは、正直がんばっても難しいことも多いです。
自分が苦手、と思ったら得意な人に委託しましょう。
ちなみにこの収納アドバイザーの方?
もちろんお断りしました。
実際に依頼していたら、5万円以上はお支払いすることになったはず。
モッタイナイ!!!